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2022.01.24

シリーズBラウンドの資金調達の実施について

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ファイメクス株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:冨成 祐介、以下「当社」)は、ニッセイ・キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 安達 哲哉)、ANRI 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐俣 アンリ)および京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都府京都市左京区、 代表取締役:楠美 公)、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:大泉 克彦)を引き受け先としたシリーズ B ラウンドの第三者割当増資により、総額約 11.75 億円の資金調達を実施しましたことをお知らせいたします。

今回の資金調達により、当社が独自に開発を進めているリードプログラム IRAK-M タンパク質分解誘導剤の非臨床安全性試験および CMC 研究を進めるとともに、後続の自社プログラムである TRIB1、ILK 両タンパク質の分解誘導剤の研究を加速化してまいります。さらに、プラットフォーム技術である RaPPIDS™のさらなる改良・開発を進め、自社プログラムのみならず、製薬企業にも提供可能な魅力的な技術への発展を目指して参ります。

【当社 代表取締役 冨成祐介のコメント】
「まず初めに、当社の経営理念および研究プログラムにご賛同いただき、多額の投資を決断いただいた投資家の皆様に感謝申し上げます。我々が研究開発している標的タンパク質分解誘導剤は、これまで”undruggable”とされてきた標的にアプローチ可能という魅力を持った新規モダリティです。今回の資金調達により、IRAK-M を初めとする”undruggable”な病原タンパク質を標的とした複数の研究プログラムを推進できることに加え、独自のプラットフォーム技術である RaPPIDS™のさらなる進化を加速できることを大変嬉しく思います。プラットフォーム技術を強化し、製薬企業への RaPPIDS™の技術提供が可能な体制を整備することで、自社創薬研究のみならず、共同研究を通して、患者さんに一日も早く画期的な治療薬を届けられるよう研究を推進して参ります。」

【ニッセイ・キャピタル株式会社 代表取締役 安達 哲哉のコメント】
「ファイメクス社が開発をしている標的タンパク質分解誘導剤は、これまで創薬が困難とされてきた標的にアプローチ可能なため、世界で注目を集めている新たなモダリティの一つです。今回、冨成 CEO を始めとしたファイメクス社の更なる挑戦にご一緒できることを嬉しく思うとともに、今後、ファイメクス社が画期的な治療薬を世に生み出すことで、社会に大きく貢献されることを期待しております。」

【ANRI 株式会社 代表取締役 佐俣アンリのコメント】
「前回ラウンドに続きファイメクス社に追加投資させて頂きました。タンパク質分解誘導薬は、この数年の研究/臨床開発の目覚ましい進捗で、ベンチャーだけではなく大手製薬会社が積極的に取り組む新規モダリティとなっています。本領域に長年取り組むファイメクス社の RaPPIDS™等の技術で新薬が創出されるのを信じています。冨成さん・蒲さんらのアントレプレナーと本ラウンドもご一緒させて頂けて大変光栄 に思っております。」

【京都大学イノベーションキャピタル株式会社 代表取締役 楠美公のコメント】
「ファイメクスのタンパク質分解誘導剤の創出技術の高さと RaPPIDS™を介して人々の健康に貢献しようとする方針を評価して追加投資を決定しました。本資金調達にて、ファイメクスが京都大学との共同研究を含む創薬研究プログラムを進展させ、近い将来、タンパク質分解誘導剤の開発分野における世界的なリーディング企業として認められる事を期待しています。」

【東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 代表取締役 大泉克彦のコメント】
「ファイメクス社は、前回投資時からリードプログラムの開発を進めるとともに、NEDO PCA の獲得など、事業進捗しております。これらは、武田薬品よりライセンスされた研究成果を活かしつつ、東京大学を含むアカデミアとの共同研究を通じて技術を深めてきた成果と認識しております。今後も独立した創薬ベンチャーとして世界にはばたかれることを期待し、追加投資を決定しました。今回の資金調達により、事業展開が加速されることを期待しております。」

【ファイメクス社について】
ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自の E3 リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数の First-in-class 新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品標的とアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Lifesaving medicine を提供して参ります。

【IRAK-M タンパク質分解誘導剤について】
IRAK-M は Toll-like 受容体/IL-1 受容体シグナル伝達経路のネガティブフィードバックレギュレーターとして生体内、特に骨髄球系細胞内に限局して発現しているタンパク質です。IRAK-M は腫瘍微小環境における腫瘍関連マクロファージや樹状細胞等による免疫抑制に寄与するため、当該タンパク質の機能を制御する事で新たな作用機序を有するがん免疫治療法の開発が期待されます。

【RaPPIDS™について】
RaPPIDS™(Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System)は迅速にタンパク分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術です。当社独自のノウハウと Diversity Oriented Synthesis により、タンパク分解誘導剤の構成要素である標的タンパク結合分子、リンカー、および E3 リガーゼ結合分子の最適な組み合わせを迅速に探索評価することが可能です。さらに、RaPPIDS™を応用することで、タンパク質分解誘導剤に利用可能な新規 E3 リガーゼ結合分子の探索を可能とし、より広範な標的タンパク質の分解が可能になるものと考えられます。

【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1
E-mail:info@fimecs.com
Tel:0466-96-0261

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