ビジネスモデル

当社は、標的タンパク質分解誘導剤の研究開発に特化したバイオベンチャーです。
“Drugging Undruggable Targets”というミッションを掲げ、新しいモダリティである標的タンパク質分解誘導剤の開発に向けて研究開発を行っております。

標的タンパク質分解誘導技術は非常に注目度が高く、製薬業界で最も期待されている領域の一つです。世界初の標的タンパク質分解誘導剤が発表された2000年代初頭には年間数本だった論文数が、近年では年間150本以上の論文が発表される非常にホットな研究領域となっています。そのような市場の中で、当社の独自プラットフォームRaPPIDS™を軸として自社創薬パイプラインと製薬企業との共同研究の二つを軸にしたビジネスモデルで事業を進めております。

標的タンパク質分解誘導剤の研究において重要である「独自のE3リガーゼバインダー」や「効率的な合成・評価手法」を確立することで、プラットフォームの価値を高め、今現在「2種類の独自のE3リガーゼおよびそのバインダー」、「E3リガーゼバインダーの探索を可能とするプラットフォーム」、「週1,000化合物を合成・評価する生産性」を確立しております。

RaPPIDS™を活用することで標的タンパク質分解誘導剤を低コストで迅速に創出することが可能であり、自社パイプラインの創成だけでなく、他社との共同研究においても強力なプラットフォーム技術となっています。RaPPIDS™の改良・拡張のために継続して研究開発投資を行っており、自動合成そして化合物評価のスループットを飛躍的に向上させることに成功し、大手製薬会社の興味を引き込むとともに、自社創薬パイプラインの拡充にも繋がっております。そして、この生産性の高いプラットフォームで大量の創薬関連データを早期に蓄積していくことで、機械学習の技術に応用し、さらなる効率的な創薬につなげていくことを目指しております。

ビジネスモデル

独自のプラットフォームを基にした製薬企業等との共同研究と
自社創薬パイプラインのハイブリッドモデルで連続的な創薬を実現