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2024.02.14

ラクオリア創薬株式会社によるファイメクス株式会社の買収について

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2024 年 2 月 14 日

ラクオリア創薬株式会社(代表取締役: 武内博文、所在地: 愛知県名古屋市、以下 「ラクオリア創薬」)、ファイメクス株式会社(代表取締役:冨成祐介、所在地:神奈川県藤沢市、以下「ファイメクス」)、およびファイメクスの株主(以下「売主」)は、ラクオリア創薬によるファイメクスの買収(以下「本件買収」)に関し、本日、株式譲渡契約(以下、「本契約」)を締結しましたのでお知らせいたします。本件買収により、ファイメクスはラクオリア創薬の100%連結子会社となります。
本契約に基づき、ラクオリア創薬は、本件買収完了時にクロージング対価として合計45億円を売主に支払います。さらに、ラクオリア創薬は、アーンアウト対価として2024年12月期から2028年12月期の各事業年度において、ファイメクスと第三者との契約等から発生した契約一時金収入、マイルストン収入、ロイヤルティ収入及び委受託に係る収入に基づき、あらかじめ定めた算定方法を用いて求められた金額を売主に支払います。
ファイメクスの共同創業者であり代表取締役CEOである冨成祐介は、次のように述べています。「創業以来、当社が築きあげてきた標的タンパク質分解誘導剤探索基盤技術RaPPIDSTMを高く評価していただけたことを嬉しく思います。ラクオリア創薬グループに加わることによるシナジーにより、当社の創薬研究を今まで以上に推進していけるものと期待しております。これまで当社を支えていただいた株主の皆様に感謝を申し上げるとともに、幅広い医薬品標的とアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Life-saving medicine を提供するべく引き続き当社の創薬研究事業を推進して参ります。」

ファイメクスの共同創業者であり取締役CSOである蒲香苗は、次のように述べています。
「この度ラクオリア創薬と手を取り合うことで、両者の強みを活かし更なる事業価値向上を目指すことができることを喜ばしく思います。当社の基盤技術RaPPIDSTMを基に生み出される創薬パイプラインの拡充をより一層加速化させ、未だ十分な治療法のない患者さんとその家族に画期的な薬を少しでも早く届けるべく引き続き精進する所存です。」

ラクオリア創薬の代表取締役である武内博文は、次のように述べています。
「このたび、標的タンパク質分解誘導剤のリーディング・プラットフォーマーであるファイメクスと買収契約の合意に至ったことを大変うれしく思います。また、上場創薬ベンチャーによる未上場創薬ベンチャーの買収というスキームは、日本のバイオテクのエコサイクルに長らく待ち望まれていたモデルです。そのロールモデルになり得る機会を得たことを光栄に思います。

今回の買収により、当社グループはアンメットメディカルニーズに対して画期的な治療薬の創出が期待できる新たなモダリティを活用できるようになります。ファイメクスは、本領域において国内外の有力企業と強力なネットワークを持ち、契約実績もある会社です。お互いを尊重しあいながら、両社の強みを掛け合わせて未だに十分な治療薬のない患者さんと家族のために新薬を創出してまいります。そして、私たちが掲げるMission“イノベーションの力で、いのちに陽をもたらす”を実現してまいります。」

本件買収は、必要な諸手続きを経た後、2024年3月26日に完了する予定です。

【ファイメクスについて】
ファイメクスは、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自のE3リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数のFirst-in-class新薬開発プログラムを進めています。ファイメクスは、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品標的とアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Life-saving medicine を提供して参ります。 https://www.fimecs.com/

【RaPPIDSTM について】
RaPPIDSTM (Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System)は迅速に標的タンパク質分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術です。ファイメクス独自のノウハウとDiversity Oriented Synthesis により、タンパク分解誘導剤の構成要素である標的タンパク結合分子、リンカー、およびE3リガーゼ結合分子の最適な組み合わせを迅速に探索評価することが可能です。さらに、RaPPIDSTMを応用することで、タンパク質分解誘導剤に利用可能な新規E3リガーゼ結合分子の探索を可能とし、より広範な標的タンパク質の分解が可能になるものと考えられます。

【ラクオリア創薬について】
ラクオリア創薬は、「イノベーションの力で、いのちに陽をもたらす」をミッションに掲げ、未だ治療薬のない疾病に苦しむ患者さんに医薬品を届けることを使命としています。難病に苦しむ人々のもとへ一日でも早く新薬を届けたいという想いを胸に、自社の研究開発に留まらず、アカデミアやスタートアップ、ベンチャー企業等との協力関係を深め、次世代型創薬バリューチェーンの構築を通じて、新薬の研究開発に取り組んでいます。私たちは患者さんを第一に考える創薬研究のプロフェッショナルとして、サイエンスを探究し、挑戦しつづけることで、First-in-classの革新的な治療薬を生み出すことで世界に貢献してまいります。詳細はホームページ https://www.raqualia.com/ja/index.html をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
E-mail:info@fimecs.com  Tel:0466-96-0261

ラクオリア創薬株式会社
名古屋市中村区名駅南一丁目21番19号 名駅サウスサイドスクエア8階
管理部
E-mail:ask@raqualia.com  Tel: 052-446-6100(代表)

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