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2018.05.28

ファイメクス、国立遺伝学研究所との共同研究を開始

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ファイメクス株式会社(代表取締役:冨成祐介、所在地:神奈川県藤沢市、以下「当社」)は、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立遺伝学研究所(以下「遺伝研」)と共同研究契約を締結したことをお知らせします。本共同研究では、分子生物学・遺伝学の専門家である、遺伝研分子細胞生物工学研究部門 鐘巻将人教授と共同で、鐘巻教授が開発したオーキシンデグロン(Auxin-Inducible Degron,AID)法 1)の in vivo 動物モデルへの応用を進めて参ります。本研究を通して、哺乳動物で標的タンパク質を分解した際の表現型を確認する創薬標的バリデーション技術の確立を目指します。

当社代表取締役 CEO 兼 CSO の冨成 祐介は次のように述べております。「遺伝学の専門家である鐘巻将人教授と共同研究を開始できることを嬉しく思います。鐘巻教授の AID 技術を医薬品分野へ応用することにより、標的タンパク質の分解による効果をあらかじめ推定する強力な基盤技術を創ることができます。当社独自の標的タンパク質分解創薬技術「RaPPIDS™」を組み合わせることで、従来創薬困難とされてきた標的タンパク質の分解を作用機序とする画期的な医薬品の創出を進めて参ります。本共同研究により、遺伝研と有意義な関係が構築されることを期待しています。」遺伝研の鐘巻教授は次のように述べています。「AID 技術に関する我々の知識を活用し、これまで創薬対象とするのが困難であった標的タンパク質を狙った新規治療薬開発の道を開く可能性を持つ今回の共同研究をファイメクス社と進めることを楽しみにしております。」

【ファイメクス社について】
ファイメクス社は、癌疾患に関連するタンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進めるバイオテクノロジー企業です。独自の E3 リガーゼ・バインダーと分子設計技術からなる創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基にこれまでに創薬困難とされていた複数の標的タンパク質の分解誘導を機序とした新薬の研究開発を進めています。当社は、RaPPIDS™を社内のプロジェクトだけでなく国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Life-saving medicine を提供して参ります。

【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
CFO 兼コーポレートデベロップメント VP 河野悠介(こうの ゆうすけ)
神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1
E-mail:info@fimecs.com
Tel:050-5328-9458

1) オーキシンデグロン(Auxin-Inducible Degron, AID)法: 植物ホルモンオーキシン依存のデグロン配列を分解の目印として任意のタンパク質に付加することにより、オーキシン添加時に細胞内で標的タンパク質を迅速に分解除去する技術。

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