ファイメクス株式会社(代表取締役:宇都克裕、所在地:神奈川県藤沢市、以下「当社」)は、アステラス製薬株式会社(以下「アステラス製薬」)との共同研究において、新たに2つの標的を追加することで合意しましたのでお知らせします。これに伴い、ファイメクスは契約条件に伴いアステラス製薬から一時金4億円を受領します。
ファイメクスはアステラス製薬と、2022年に、標的タンパク質分解誘導剤の共同研究に関する契約(以下「本共同研究契約」)を締結しました(※1)。それ以来、本共同研究契約に基づき、ファイメクスは独自のプラットフォームであるRaPPIDS™を用いて、アステラス製薬とともに、がんを標的疾患として複数の標的を対象とした標的タンパク質分解誘導剤の探索に取り組んでまいりました。2024年5月にはそのうちの特定の1つのプログラムについて初期目標を達成し(※2)、2025年3月には同一プログラムにおいて、あらかじめ定められた共同研究計画を完了し(※3)、次の研究段階に進むことが決定しております。
開発候補化合物が同定され、新たな医薬品の製品化に至った場合、ファイメクスは、開発、申請・承認、販売等の進捗に応じたマイルストンとして最大で150億円を上回る金額を受領するとともに、製品の売上高に対して一桁台の料率のロイヤルティを受領する可能性があります。
ファイメクスCEOの宇都克裕は以下のように述べています。「アステラス製薬との共同研究を拡張し、新たに2つの標的について創薬を開始できることをうれしく思っております。今回の新規標的追加はファイメクスのRaPPIDS™プラットフォームの創薬力を高く評価していただいたものと考えております。引き続きアステラス製薬との協業を通じてRaPPIDS™の技術優位性をさらに発揮し、患者さんに革新的な治療選択肢を届けることを目指してまいります 」
以上
<ご参考>
※1:2022年2月1日付「アステラス製薬とタンパク質分解誘導剤の共同研究契約を締結」
(https://www.fimecs.com/news/2022-02-01/)
※2:2024年5月13日付「ファイメクス株式会社のアステラス製薬株式会社との共同研究における初期目標達成および一時金受領に関するお知らせ」
(https://data.swcms.net/file/raqualia-corp/ja/news/auto_20240513591962/pdfFile.pdf)
※3:2025年3月31日付「ファイメクス株式会社のアステラス製薬株式会社との共同研究における追加一時金計上に関するお知らせ」
(https://data.swcms.net/file/raqualia-corp/ja/news/auto_20250331504557/pdfFile.pdf)
【ファイメクス社について】
ファイメクスは、タンパク質分解誘導を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自のE3リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDSTM」を基に、これまで“undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数のFirst-in-class新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDSTMを社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Life-saving medicine を提供して参ります。詳細はホームページ https://www.fimecs.com/ をご覧ください。
【RaPPIDS™ について】
RaPPIDS™ (Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System) は迅速に標的タンパク質分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術です。当社独自のノウハウとDiversity Oriented Synthesis により、標的タンパク質分解誘導剤の構成要素である標的タンパク質結合分子、リンカー、およびE3リガーゼ結合分子の最適な組み合わせを迅速に探索評価することが可能です。
【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
E-mail:info@fimecs.com Tel:0466-96-0261

